冠岳~小雨だし、車で行こう~
2021-10-30
本日は、いちき串木野市にある冠岳へと登っていきました。
いちき串木野市は、漁業の街で遠洋まぐろ漁業が盛んです。
時期によっては、まぐろ祭りなるものが開かれ、マグロが販売されるまぐろの館やまぐろラーメンが食べられるお店では、駐車場に隙間なく車が停まります。
昔は金鉱業も盛んだったらしく、現在は廃坑となっていますが、酒造メーカーが買い取り、「金山蔵」という名前で、醸造所の見学や金山に関する展示物を見られる場となっています。
カフェや売店もありますし、坑道の入口にはトロッコがあり、それに乗って中に入ることができます。
話を登山に戻します。
この日はあいにくの小雨でした。
登山をやり始めて小雨を初の経験となります。
今日は登ろうか登るまいか少し検討しましたが、車である程度行ってから判断しよう。
それまでに大雨になったら帰ろうと決めました。
冠岳への道は、国道3号線から入ることが出来ます。
少しぐねぐね進みますが、看板を見ながら行けば問題なくたどり着くと思います。
車で傾斜をどんどん上がっていきます。
ふと思ったのが、
「山頂近くね?」
という考えでした。
登山口の看板の先も車道があったので構わず進みましたが、車で進めない鳥居がある所に着くともう山頂までそんなにかからない気がしました。
幸い小雨の中でも弱い部類の小雨でしたので、このまま登ってしまおうと思い、車を脇の方に停めて鳥居の奥へと進んでいきました。
写真で見ての通り、石段が続きます。
これならぬかるんだ道を歩く心配もありません。
トレッキングポールを片手に登って行きます。
少し進んだ所で、灯籠を見つけました。
どうやらこういった灯籠がいくつも配置されている様子。
しかし、小雨が小雨である内に登りたい私は意に介さず登ります。
その不動の魂を持った私でも目を惹かれるものがありました。
看板には「天狗岩」とあります。
岩が5つも重なり、高さは4mにもなるそうで、きっと天狗が積み重ねた岩だという理由から天狗岩と呼ばれたようです。
天狗と言えば、藺牟田池を作ったのも天狗とされる昔話があります。
なんだか昔話を通じて近い町とのつながりが見えてくるのは面白いですね。
さて、天狗岩の上から左側を覗くと山頂が見えました。
登山歴もうすぐ1か月の経験上、もう少しの距離だと思うのですが、何だかそんな気がしないのが山の偉大さというものでしょうか。
さてもう少しだという所で、階段が続きます。
天狗岩らへんでは石段はすっかり終えていました。
息も整ってきた頃にまた階段。
ゼーゼーと息をはきながら登って行きます。
何段あったか分からない階段を登り切り、とうとう山頂へとたどり着きました。
山頂入口には鳥居が、奥には神社の境内があります。
賽銭箱もありました。
せっかくなので100円入れます。
密かに九州百名山を登ってみたい気持ちがあるので100円です。
山頂の景色は、やはり小雨だけあってちょっと良くない。
晴れであれば、よりいい景色が見れたことでしょう。
冠岳の名前の由来ですが、中国の始皇帝が関わっているようです。
その話はおよそ2200年前。
中国の記録はずいぶん昔からとっているのですね。
また、山頂の形からもその名がついたとされています。
はるか昔に中国のお偉いさんが目を付けた、いちき串木野市がほこる山でした。
また一つ勉強になりました。
ありがとうございました。