八重山 ~ジブリ登山~
2021-12-29
上甑島~中甑島~下甑島とあり、2020年にはそれらをつなぐ甑大橋ができました。
全長1533mで、これは鹿児島県内一長い橋となります。
車はもちろんのこと、徒歩や自転車での通行も可能です。
川内港は高速船で早く着くが料金がちょいと高め。
串木野港はフェリーでゆっくり運航するが料金がちょいと安めです。
上甑島~下甑島は路線バスが通っているので、徒歩での観光もできるでしょう。
話を登山に戻します。
八重山の標高は677mです。
調べてみると、キャンプ場が近くにあり、登山者が使う駐車場も大きいみたいです。それと温泉もあります。
比較的ゆるやかで登りやすい山だそうです。
そうです、八重山はファミリー初心者向けの山なんです。
前回の諸正岳で贅の限りをつくした私は、次に登るのはやはり私にやさしい山だろうという意思の下で八重山を選択しました。
駐車場の写真から見てわかる通り、登山者はこの時点で誰もいませんでした。
時間は午前10時前、みなさんは年越し準備で忙しいのでしょうか?
私は年末も仕事なのでお蕎麦だけ食べられればいいだろうという考えです。
よって、登山ができるのです。(証明完了)
少し進むと、木々の中に入り、赤い鳥居が建っていました。
どうやらここからが登山道の始まりのようです。今までは遊歩道だったようです。
登山道の方ですが、結構ゆるやかな勾配です。
それに道もほどよく歩きやすい感じです。
私のやさしい山百選にすぐ認定されました。
山頂まであと何100mかという所で、茂みから
「ガサッ!ガサガサッ!」
と音がしました。
私の体はそれに反応するようにピタッと止まりました。
羽音は聞こえません。鳥ではないようです。
ここは鹿児島、熊ではないでしょう。
残りは小動物か狸か鹿かイノシシです。
イノシシは遭遇したことないですが、突進してくる可能性がある以上考える中で一番恐ろしい動物です。
私は、念のためにすぐに飛びついて登れそうな木を見定めます。
今だけは木のソムリエです。無資格です。
次に私は手を叩きました。今できる最大限の威嚇です。
するとガサガサともう一度聞こえました。
何かが遠くに行くような姿もチラリと見えました。
それをじっと見ます。
白いボンボンから足が生えており、それが倒れた木々を飛び越えていました。鹿のようです。
興味が湧いたのが鹿の跳躍の仕方です。
両足を揃えて、ポーン、ポーンとゆっくり跳んでいます。
何となく、「千と千尋の神隠し」の足が生えたカンテラを想像しました。見た目はヤックルに近いんですけどね。
思わぬコラボです。
お尻からこちらをうかがうように顔をのぞかせてきました。
なんだか愛らしい姿でした。
さて、そんなこんなで山頂に辿り着きました。
写真の右にある案内図には、花尾山や三重嶽の山の形をうまくとらえた絵が描かれており、非常に分かりやすかったです。
ここはスペースもあるのでシートでも広げてのんびりするのもいいかもしれません。
天気の良い日に桜島を眺めながら食べるおむすびはさぞおいしいことでしょう。
帰り道ですが、甲突池の案内板を見ました。
気になった私はそちらの案内する道へと進んで行きます。
雨が降るようでしたら元来た道へと引き返すつもりでした。
知らない道を進んでも下山するとは限らないですし。
しばらく下っていくと、竹林へと着きました。
良い太さの立派な竹が並んでいました。
その先ですが、車の通る道になっていました。
どうやら下山したようです。
はて、甲突池は・・・と思い駐車場の方に歩いていくと見つかりました。
そこまで大きくはない池の中央に祠がありました。
お酒が奉納されており、地元の人から大事にされているのが見て取れます。
池には大きな鯉が泳いでいました。
どうやらこの池から鹿児島市の甲突川へ水が流れていくようです。字を見れば当然なんですけどね。
鹿児島市を陰で支えてきた池ともいえると思います。
どうか末永くきれいな水を湧かしてくれたらと思いました。
甲突池から駐車場へは20~30分ほど歩きましたが、無事に着くことが出来ました。
良い体験ができました。
ありがとうございました。