磯間嶽 ~鎖との信頼を育む登山~
2022-6-8
南さつま市大浦町にある磯間嶽(いそまだけ)に登ってきました。
この山は初心者にはおススメできないと評価される山です。
私も最初は敬遠していたのですが、登山を始めて約9か月ですし、そろそろいい頃合いかと思いまして本日登ろうと決意するに至りました。
アクセスについてですが、国道270号線から県道270号線に入ります。その十字路には、磯間嶽の案内板が出ています。
県道270号線を少し走ると左手に磯間嶽の案内板が出ていますので、その小道に入りひた走れば辿り着きます。
大きな駐車場は無く、駐車スペース2台ほどの道路わきに停めることになりますので注意。
駐車する場所は、北口登山口と磯間嶽登山口と書かれた大きな看板の間になります。(間といってもごくわずかな距離です)
登山道ですが、最後以外はそこまで急登には感じなかったです。
ただし、木の根がむき出しになっている所を歩きますので、足元には注意してください。
この状態で根を張っているようには見えないので倒木直後でしょうか?
活き活きと風にそよがれる葉を見ると木の生命力の凄まじさを感じます。
最後まであがこうとする姿は立派に見えるものです。
この先を進むと目につくような雰囲気を持った大岩がありました。
大きな生き物のようだけど、その上に生えている植物が穏やかさを表しているようです。
例えるなら、「天空の城ラピュタ」に出てくる肩にコケが生えたロボット兵のような感じでしょうか。
下山時に小さな看板を見つけて知ったのですが、どうやら「人形岩」という観光ポイントだったようです。
やはり先人たちもこの大岩に何かを感じ取ったのでしょうね。
このままどんどん進んで行きます。
やや勾配がきつくなってきましたが、そこまで消耗はしなかったです。
この先を進むと、ベンチが2つ並んだポイントに着きました。
来た道を除くと2つの登山道があります。
さて、どうしたものか。
何となく大岩を眺めていると鎖が垂れ下がっているのに気が付きました。
新ルートを発見しました。
どうやらこの鎖を登って山頂まで行かないといけないようです。
鎖に手をかけてうんとこしょっ、と登ります。
岩がぼこぼこしていて足をかけることができるので、くぼみをよく見てからゆっくりと登って行きます。
何だか小学校の時遊んだアスレチックな遊具を思い出します。
ここが初心者にはおすすめしないといわれる理由のようです。
この鎖と固定具はいつから使われているのでしょうか?
錆びた様子はないからステンレス製でしょうか?
固定具外れないですよね?
もんもんとしながら登ります。
結果として杞憂に終わりました。
誰かが管理しているのでしょうか?
最近の登山は鎖との縁があります。
じゃらじゃらいわしてばっかりです。
今の所、どの鎖も良い鎖ですね(?)
というわけで山頂へと辿り着きました。
のんびりと景色を眺め、水分補給をしたのちに下山することにしました。
わかってはいましたが、鎖の道を降ります。崖下を直視しながら。
行きはよいよい帰りは恐いというのは、まさにこのことを言うんでしょうね。
よいしょこらしょと鎖の道を下り切り、3つの道の分岐点に戻りました。
その一つに岩稜コースというものがあったので、こちらに進んでみます。
こちらは大岩の隙間を通る道でした。
この大岩はどうやって配置されたんでしょうか。
自然とは不思議です。
このコースは行く先が私には分かりませんでしたので(下山したい気持ちもあって)、途中で引き返しました。
最初はそこまできつくないかなと油断をさせてからの鎖コース登りによるギャップの激しさを味わうことができた登山でした。
良い体験ができました。
ありがとうございました。