混岳 ~優しさの定義登山~
2022-6-19
薩摩川内市の混岳(こんだけ)へと登って来ました。
混岳へのアクセスですが、「道の駅 阿久根」からだと3号線を南下し、西方で県道339号線へ左折します。
小さな線路を渡り高城温泉を目指して行くと、途中で339号線と340号線へ分かれる道になりますので、右側の340号線へと入ります。
少しの間、進むと「都合」と書かれたバス停が左手に見えますので、その先を左折して小道に入っていきます。
あとは、混岳への案内板を見ながらで辿り着きます。
10分ほどだったか、車を走らせると駐車場へと着きました。
上の写真は一度通り過ぎた時に、車を停めて撮影したものです。
なので皆さんが来られる時は、写真とは逆で右手側に路肩が見えてきますので、注意。
改めて車を路肩へと停めて登山口に向かいます。
登山口は階段から始まっており、その脇には登山者への貸し出し用の木の棒や竹が用意されていました。
これは、きっと優しい山に認定されるかもしれません。
竹林コースを抜けた後からでしょうか?
やや勾配が大きくなってきました。
これには、優しい山認定審査員の私のふくらはぎ大臣も固く難しい顔をしています。
その先に行くと、「休憩広場」へと辿り着きました。
割と広くて人数がいてもゆっくりできるスペースでした。
着いた途端に、ドタドタッと鹿が走り回りました。
どうやら鹿にとっても休憩できる所だったようです。
割と広いスペースで登山道がどこか一瞬分からなくなりましたが、
左側に歩いていけばピンクのリボンが並んだ道がありましたので、そこへ進んで行きます。
アーチは竹や被膜で覆った針金のようなもので作られており、高さは靴ぐらいでした。
道の脇にあったので、登山のちょっとした案内用のものでしょうか?
さらに進んで行くと山頂へと辿り着くことが出来ました。
この日も天気は曇りのために、視界は良くないですが晴れであればもっと良い風景を楽しめるでしょう。
さて、下山の途につくわけですが、ここで歩きながら気づくことがありました。
休憩広場と山頂のスペースの広さや椅子となる丸太、勾配のあった道とはいえ人工的に作られたような土の階段、安全性が考慮されて張られたロープ、それと竹のアーチ・・・。
きっとこの登山道を整備された方々は、登山客の安全を保ちながらも楽しんだり落ち着ける場所を提供したかったに違いありません。
ところどころに見られる人工物や人が手を加えたあとが、その表れとなっています。
車の入れない道です。道具の運搬だけでも汗をかくことだったでしょう。
その行動を優しさと言わずしてなんと言いましょうか。
なだらかで疲れないから「優しい山」と受け止めていた私の考えは視野が狭かったと言わざるをえないでしょう。
認定の基準は改める必要があります。
それと人工物や人が手を加えたあとが配慮の表れであるならば、今まで登った山だってそのような作りは多々見られました。優しい山ばかりということになりますね。
ちなみに、なぜ今になってそこに気づいたかですが・・・、恐らく私もほんの少しばかり体力がついて、目の前の道にゼーゼー息を吐いていただけの頃よりも周囲を見て考える余裕が出てきたのかもしれません。
登山は一度登っただけじゃ分からないことがあります。
景色は言わずもがなですが、何度も登ることにより考えを深めることもできるかもしれません。
今回の登山ではそう思いました。
良い経験ができました。
ありがとうございました。