高岳・中岳 ~熊本・阿蘇の噴火口覗き見登山~
2023-4-1~2
阿蘇山は「阿蘇五岳」ともいい、その名の通り5つの代表的な山々から構成されています。
今回は、その内の2山…「高岳」と「中岳」を登りました。
登山の話の前に、せっかく熊本にやって来たので少しばかり観光をしてきました。
熊本県の代表的な観光ポイントと言えば、熊本城は外せないでしょう。
というわけで、加藤清正が築城した熊本城を散策です。
地震前に一度来たことある熊本城ですが、周辺を修復工事中とはいえ天守閣は変わらず立派にそびえ立っていました。
きっと工事に当たる職人さん方の腕前と想いがあるからでしょうね。
お昼はアーケードに行き、「黒亭」ラーメンを食べてきました。
焦がしにんにく油を入れた香ばしいスープが良い味していました。
肥後大津町で一泊したのちに登山に行きます。
国道57号線を走り、豊肥本線「宮地駅」近くを右折して、「仙酔峡」へと向かいます。
広めの駐車場があるので、そこに停車してインフォメーションセンターで登山届を投函して登り始めました。
火山活動が活発であるため大きな木が育ちにくい環境の阿蘇山は駐車場の時点で景色が良いです。
山頂に行けばまた違ったものが見れるのでしょうか。
ひたすらに岩肌に足を乗せ、ときには手をかけて登り高岳山頂へとたどり着きました。
登りっぱなしのためきついです。
そのため、ポカリスエットがおいしかったです。
写真を撮って小休憩を挟んだのちに、高岳から中岳へと向かいます。
山頂伝いにゆるめの傾斜を歩くので、登りのような辛さはありませんでした。
やや風が吹いていたので、少し肌寒かったですが。
気になるのは、やはり黙々と立ち昇る火口からのガス。
下山の途中で近くまで見ることができます。
山頂からの景色は、人が小さな生き物だということを教えてくれます。
山からこういったことを教わるとどうもじんわりとした満足感を覚えてしまいます。
不思議な魅力を持った山からまた1つ育ませてもらい下山します。
3時間ほどで下山しました。
いい経験ができました。
ありがとうございました。
甫与志岳 ~肝属郡で標高一番ごろごろ登山~
2023-1-7
年が明けましてようやく甫与志岳(ほよしだけ)へと登りに行く機会がやってきました。
計画では、2022年中だったのですが登山に無理は禁物、余裕を持っていける日がこの日だったのです。
前日には太平温泉という温泉付き宿に一泊しました。
ここでは歩行浴もできるため、久しぶりの登山に備えて30分ほど延々とぐるぐる歩きました。
良い運動です。
晩はビールを2本頂きました。
気分爽快で眠りにつきます。
翌日、目覚めたのは9時前でした。
寝過ぎました。
宿の朝食時間も過ぎています。
仕方なく外で軽く食べてから甫与志岳へと向かいました。
甫与志岳は標高967mで肝属(きもつき)山地では一番標高の高い山です。
ここを登れば鹿児島県を大きく分けた地区の山を最低1山ずつは登ったことになります。(本土に限りますが)
1つの目標を達成できそうな時はソワソワしますね。
というわけで、甫与志岳を姫門コースから登って行きました。
数台車を停めることができる路肩に駐車します。
この時に、登山に使っていたスニーカーの底がべろんべろんになっていることに気づきました。
正しく言うと、この時まで忘れていました。
べろんべろんになるのは登山前日までにしておきたいですね。
昨日の私です。
車内には、長靴があったのでこちらを履いて行くことにしました。
ちょっとサイズが大きいので若干動きづらいです。
道はインパクトある急斜面というわけではありませんでしたが、絶えず続くそこそこきつい角度が確実に私の疲労度を上げていきました。
2度ほど立ち止まって小休憩を挟みます。
道中、誰とも会いませんでした。
前日は小雨でしたし、本日はまぁまぁ風も強いからでしょうか。
しばらく歩くと山頂近くまで来ます。
写真は疲れてあんまり撮る余裕なかったです。
山頂も風が強いので、草木を壁にし風の弱い場所で身を屈めて過ごしました。
そこは、日当たりの良い平らな岩場です。
人のいないその空間で、ごろりとならないはずがありませんでした。
1月とはいえお日様の当たる岩場は割と快適でした。
ごろごろしていると高隅山の御岳を登った時を思い出します。
身体を休めて満喫したので下山しました。
登山時間は1時間15分ほどでした。
良い経験が出来ました。
ありがとうございました。
えびの岳 ~赤松とヘリコプター登山~
2022-11-4
鹿児島県と宮崎県をまたぐ霧島連山の一山に含まれるえびの岳へと登ってきました。
標高は1293mで、駐車場は先日の白鳥山と同じえびの高原駐車場を利用しました。
地図を確認してえびの岳へと向かっていきます。
本日は金曜日のためなのか、行きは三組ほどしか登山客らしき人たちとすれ違わなかったです。
私は細い道でもたまに立ち止まりたくなる時もあるので、人が少ない登山はのんびりできて良いです。
しばらく進むとキャンプ場が見えてきました。
相変わらず人と会わないので、貸し切り気分でした。
登山道もピンクのリボンはあまりなかったんですが、手作り階段や案内板があり視界も広いので、迷わずに進めました。
いくらか進むと山頂に辿り着きました。
思ったより早かったです。
何だかあっさりしていましたが、来た道とは別の道へ進み下山をすることにします。
景色はこの先のえびの岳展望所が良かったです。
人がいないのでぼけーっと山々を眺めていると、韓国岳方面上空からヘリコプターが見えました。
最初は救助かと思いましたが、どうやら違うみたいでした。
飛行中に梯子を下げて一番下に荷物がある様子。
ヘリコプターはえびの高原駐車場あたりで停まり、荷物を外すとまた韓国岳方面へと戻っていきました。
大自然の中だと荷物の運搬も大変ですね。
ある程度見届けた後に先を進みました。
この辺りから登山客とぽつぽつと会い、挨拶をしました。
どうやら私の進み方はマイナーだったようです。
みんな、こちらに向かって歩いてきてました。
黄色と紅色の植物を見ることができましたし、荷物を運搬するヘリコプターや他の霧島連山も眺めることができました。
いい経験が出来ました。
ありがとうございました。
白鳥山 ~池巡り登山~
2022-10-30
宮崎県えびの市にある白鳥山(しらとりやま)を登って来ました。
霧島山の北西部を構成する山で、標高は1363mあります。
話は逸れますが前回の記事にて、鹿児島以外にも熊本県の登山を視野に入れていくと言いながら、早くも予定外の宮崎県の山を登って来ました。
それも前回の記事の掲載日に登って来ました。
計画性の無さがここまでくると逆に確信犯です。
やっちゃったのかやっちゃってないのかで言うと、やっちゃったのでしょう。
けれど、やっちゃったものはやっちゃったとしても無いことには出来ないわけですから、このまま登山の話に戻りたいと思います。
というわけで、えびの市から県道30号線に入りえびの高原駐車場に停車しました。
この日は、週末と旅割が関係しているのかほぼ満車状態でした。
この駐車場から、韓国岳やえびの岳、そして今回足を運んだ白鳥山へと向かうことができます。
白鳥山は、池巡り自然探勝路の案内板の先にあります。
池巡り探勝路は、白紫池(びゃくしいけ)・六観音御池(ろっかんのんみいけ)・不動池の3つの池を巡るコースです。
途中で、白鳥山の登山道と別れるのですが、こちらの登山道や山頂からも3つの池を堪能することができますので違いといえば、白鳥山を満喫しつつ池を巡るか、3つの池巡りを優先したいかでしょうか。
帰りは山頂を通らない池のみコースを使いましたが、歩行時間はそんなに大きく変わりありませんでした。
少しばかり池のみコースが早いぐらいです。
車が多いということは人も多いわけでして、向かい側からやってくる登山客・観光客と何度も「こんにちは」と挨拶をしました。
恐らくこの日だけで軽く50回は挨拶したのではないでしょうか。
いろんな方の挨拶を見て聞くのは何だか気持ちがいいですね。
そんなこんなで池撮影スポットに来ました。
名前は『二湖パノラマ展望台』です。
その名の通り、六観音御池と白柴池の二つの池を撮影することができます。
撮影したらお次は白鳥山山頂を目指します。
山頂まではそんなにかかりませんでした。
山頂までたどり着きましたので、あとは下山しつつ六観音御池のそばを通り、不動池まで行きます。
現在は、硫黄山の火山ガスの影響で不動池から駐車場まで行けませんので、来た道を戻ることになります。
とはいっても、先に話した通り池のみコースがあるので帰りはまた違った楽しみがありました。
道中の案内板を見ると、上記の杉の木は推定樹齢五百数十年だそうで、六観音御池のすぐそばにある豊受神社付近に何本もそそり立っていました。
霧島神宮や狭野神社、阿蘇神社などにある神木の杉と同じ系統だそうです。
豊受神社のすぐそばにも撮影スポットがあったのでこちらでもパシャリ。
残りは不動池となります。
やや下ったり、平坦な道を行きながら行き交う人々とあいさつをして進んで行きました。
道中、すすきに関しての案内板がありました。
どうやら、火山ガスの影響ですすきが『えび色』に変わることから『えびの高原』と呼ばれるようになったようです。
勉強になります。
というわけで、不動池に辿り着きました。
池の真ん中では、鳥が優雅に泳いでいました。
昔は強い酸性だったそうですが、徐々に酸性度が低下していったようです。
一番初めに入った鳥は大したものですね。
あとは、六観音御池と白柴池の間の道を通り駐車場まで下山しました。
登山時間は、約2時間40分となりました。
良い経験ができました。
ありがとうございました。
50回目の節目を迎えて ~お蔵入りやら今後の話やら~
気づけばブログ記事投稿数も50回を迎えてまして、ブログ開設期間もいつのまにやら1年を過ぎていました。
更新頻度がまちまちながらも何とか続けられています。
これも閲覧して頂いてる皆々様のおかげです。
ありがとうございます。
せっかくなので、記事に出来なかった登山記録や写真を打ち込んでいきたいと思います。
それと今後の予定も少しばかり。
少しばかりというのは、あんまり考えてないからで決してもったいぶっている訳ではございませんので、どうかご容赦を。
断念登山
まず初めに、登山をしたはいいけど何かしらの理由があって途中で引き返した登山記録の紹介です。
高塚山
2022-6-29
薩摩川内市とさつま町をまたぐ標高350mの山です。
林道入り口に駐車してそのまま林道を進み、藪道に入って山頂を目指すルートなのですが、藪道入り口に立ち入り禁止と取れる看板がありました。
それと付近には杉の木に書かれた大きな「水」という文字。
この文字が登山口の目印なのですが、看板があるため入りづらい。
恐れをなした私はそそくさと退散しました。
登山時間が割と短かったため、物足りずにこの日は3度目の冠岳登山をしています。
冠岳の記事にある登山前からポカリ水がかなり減っていた理由は先に高塚山にトライしていたためでした。
金峰山 本岳
2021-10-23
記事にしたのですが、断念した登山です。
鹿児島では、「薩摩半島の三名山」の一つに数えられる山です。
これは割と古い金峰山登山の時なのですが、東岳や北岳と踏破して残りは本岳のみとなりました。
しかし、スズメバチ特有のブンブンという羽音にびびって後退する私。
粘ってもう一度その道を進もうとするも、またしてもブンブンしたので諦めました。
本岳登ってないので、金峰山を登ったとは言えないですね。
リベンジしたいと思います。
このやる気ある言葉は、山頂付近まで車で行けるためです。
横岳
2022-9-10
垂水市と鹿屋市をまたぐ高隅山の1つであり、標高は1094mです。
ルートは2つあったと思うのですが、私は刀剣山から縦走するコースを選びました。
刀剣山ですらロープで傾斜を何度も登る山ですが、横岳も負けず劣らずでした。バッテバテでした。
その上、推定登山時間は片道4時間。
今までに経験のない距離と時間でした。
まだまだ暑い時期で、3時間ほどで水の量が心もとなくなったのと雲が気になったために断念しました。
以上の3つが山頂までしっかり踏破できなかった山々になります。
蜂はともかく他はリサーチ不足もあるため、しっかり情報は押さえておきたいです。
今後の予定
今後は、鹿児島県内や県またぎの登山を続けていくことはもちろん、県外の山々にも足を伸ばしていきたいと思っています。
まずは今年中の目標として、鹿児島県でも私が行ってない地区の肝属郡にある「甫与志岳」を登りたいと思っています。
それと熊本県の山々にもトライしてみたいと思っています。
有名どころでは、やはり阿蘇山でしょうか。
阿蘇山の中岳は噴火警戒レベルが一時期上がっていましたので、そのあたりを確認しながら出ないと規制により二度手間になりかねないです。
せっかくの熊本県ですから満喫するためにも準備はしっかり行っていきたいと思います。
いずれは、九州百名山を踏破したいのですが、こちらはまだ見通しが立っていません。
気負わず、できることからやっていきたいと思います。
塵も積もれば山となる、と言いますし。
終わりに
登山はまだまだ終わりが見えないです。
それも人っ子一人が、何万年以上もの歴史を持つ山々を踏破しようというのがおこがましい話なのかもしれません。
私が県内や県またぎの山々を登れているのも、かつての登山道を切り開いた人達やその情報をその場で教えてくれたり、紙やネットに載せてくれる人達のおかげに他ならないでしょう。
人の歴史と行いに感謝してこの場を締めたいと思います。
良い経験をさせて頂き、ありがとうございます。
長屋山 ~サンサン甲羅干し登山~
2022-10-12
南さつま市の長屋山(ちょうやさん)に登って来ました。
標高は513mになります。
この山へは山頂付近まで車で行くことが出来ます。
山頂からの眺めを楽しみたいけど、ふとももやふくらはぎに乳酸ためたくない方にオススメの山です。
今日の私もためたくない派でした。
こういったアラサー心も、秋の空がそうさせるのでしょうか?
まぁ、過去記事見た感じ私の場合は割とあるようです。
秋関係なかったです。
駐車場からは二か所の登り口があります。
とりあえず、高そうな道を選んで行きます。
坂道を少し登ると記念碑を見つけました。
加世田ARSR開設記念碑だそうです。
ARSRとは航空路監視レーダーのことで、国土交通省が管理しているようです。
レーダーは半径200マイルの空域をカバーしているとのことです。
200マイルは約321kmとのことですが、さっぱりピンと来ません。
マップで見ると、北薩の長島町から本土南端の佐多岬までが地続きの道で約240kmでした。
直線距離でなくても余裕で鹿児島本土はカバーできるようです。
更に言うと、200マイルは長屋山から福岡市まで届くようです。
海洋上もかねての監視でしょうから広くて当然なのですが。
国内に16しかない施設の山を訪れていると思うと、何だか良い気分です。
坂道は施設の門まで続きましたがそこで行き止まりでした。
駐車場まで戻り、もう一つの登り口を進みました。
甲羅の上からは吹上浜や金峰山、開聞岳を見ることが出来ました。
それと亀ヶ丘からはパラグライダーがゆったりと降りていく様子も見れました。
薩摩半島南端は、指宿市の竜宮伝説といい亀に関わる名称や伝説がちらほら見られますね。
この日は天気も気温も心地良く、もたれかかるのに素晴らしい性能を発揮する手すりもあり、ぐでーっと日光浴をしました。
甲羅干しをする亀の気持ちが分かるようです。
何と気持ちのいいことでしょうか。
ゆったりとした気持ちで駐車場へと向かいました。
いい経験が出来ました。
ありがとうございました。
矢岳 ~岩しるべ登山~
2022-9-28
長島町の矢岳へと登ってきました。
標高は402mで、長島町では前回登った大中岳(403m)に次いで高い山となります。
大中岳登山の際、矢岳にも登ろうかと思い足を向けたのですが、
進む道に自信がないためやむなく引き返す結果となりました。
そのため本日はリベンジ登山となります。
まずは広い路肩に車をとめて矢岳線を歩いていきます。
この時の気温は30℃を切っており、月末近くにしてようやく暑さが和らいできました。
鹿児島は去年9月いっぱい30℃を超えていまして、その前の年と比べても暑い日が続く一年でした。
今年も長かったです。
しかし、今日は涼しい登山が望めそうです。
快適登山に歩行と気持ちに余裕がある私は、電波塔へと脇目も振らずに辿り着きました。
前回ここで断念した私ですが、意を決して進みます。
今までの登山との大きな違いが、ピンクのリボンがひとっつもなかったことです。
私の心の支え、生きる道、相方であり頼れる先輩の代名詞とも呼べるピンクのリボンがないことは心細く、私を始めてエスカレーターに乗る時のような幼少期の気持ちにさせました。
この辺りは登山道らしい幅のある道もありません。
幸い電波塔という大きな目印があるため電波塔に沿って左回りに歩いていきます。
電波塔の左角から少し離れた所に、調べていた岩を見つけました。
結構ホッとしました。
大岩が結構な目印となっていますが、相変わらずピンクのリボンはありませんでした。
慎重に先へと進んで行きます。
上二つの写真の岩を過ぎると山頂へと辿り着きました。
山頂をぐるりと見渡しますが、景色がいいわけではなかったです。
山頂までの距離はそんなにないため、帰りは割と安心して戻ることができました。
良い経験ができました。
ありがとうございました。