諸正岳・矢筈岳 ~両親(良心)登山~

2021-12-15

 

日置市伊集院町にある諸正岳(もろまさだけ)と矢筈岳に登ってきました。

 

日置市は、日本3大砂丘吹上浜がある市です。

島津義弘のゆかりの地で伊集院駅前には、馬にまたがった島津義弘公の銅像があります。

また、大汝牟遅(おおなむち)神社には、樹齢1000年を超える立派なクスの木があります。

この神社の前では、馬が参道を駆けて騎射が三枚の的に矢を射る行事があり、無形民俗文化財に指定されています。

 

話を登山に戻します。

諸正岳は標高は301mで、矢筈岳は302mの山です。

二つの山は、林道を挟んだ所に位置していて、地域の方は諸正岳のことを「父ちゃん山」、矢筈岳のことを「母ちゃん山」とも呼ぶそうです。(そういう案内板をみました)

 

初めに、諸正岳に向かいました。

駐車場は整備されており、5台以上はなんなく駐車できます。

登山口の近くには、付近の地図が載っており、そばには登山用の竹製の杖が置いてありました。

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諸正岳の駐車場

 

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杖がこんなにたくさん

この時点で私の「優しい山百選」に登録がほぼ決定いたしました。

藪漕ぎ1つで申請拒否される厳しい審査です。

認定は今のところ、伊佐市の鳥神岡(とがめおか)だけとなっています。

 

登山道へと足を踏み入れます。

ゆるやかな坂道や階段があり、足腰にもやさしい道でした。

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小さなイチョウの木を見つけました

 

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さらに杖置き場がありました

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登山道

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階段

少々息が切れるような階段でしたが、杖置き場があることでポイントが高く、認定から外すようなことはしません。
途中で茶屋でもあるような山なら即認定です。

優しい山の頭には「私にとっての」という言葉がつきます。

 

道中で案内板を見つけました。

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日吉海岸が見れるとありますが・・・

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ちょいと見えませんでした

しかし、日吉海岸が見れると書いてある以上、見れるポイントだったのは間違いないでしょう。

私は考えました。

もしかしたら、写真の山は以前はなかったのではないでしょうか。

案内板が立てられたあとに地形変動が起き、隆起した小山なのではないでしょうか。

それが海を遮ってしまったわけです。

ちょうど、映画館で後から来た人の後頭部が視界を遮り、スクリーンが見づらくなるのと同じです。

 

そういうものとした私は山頂に向かいました。

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諸正岳の山頂

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案内板も山頂にありました

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登頂記念

真ん前に桜島が見えるのがいいですね。

やや開けた場所なのでランチをするのにもいいかもしれませんね。

 

ここでは、トレランをしているおばさまと会いました。

お元気ですね、地元の方にも愛されている山のようです。

 

景色を堪能した私はそのまま駐車場に引き返します。

 

矢筈岳へは林道を渡ればいいのですが、距離を勘違いした私は車で向かうことにしました。

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矢筈岳へ続く道

写真の道を進んで行くと普通車両が何とか進めるぐらいの道幅でした。

それも次第に草の枝が車体をこするようになり、車で来るのは間違いだったと判断した私は、再び車体に木の枝という鞭をうちながらバックで引き返しました。(すまん、マイカーよ)

 

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私が引き返すことを決めたところ

諸正岳の駐車場に車を停め、さっきの林道へと再び向かいます。

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大昔に人が暮らした跡があります

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矢筈岳の登山口にて

 

さて、登山口に着いたので坂道を登っていくのですが、諸正岳と比べるとこちらの山は少々きつめでした。

何がというと勾配です。

 

諸正岳をファミリー初心者向けとするとこちらはファミリー中級者向けでしょう。

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人工の階段

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自然の階段

途中で第一、第二展望所がありましたが、山頂の景色と特に変わるものはないため割愛しました。(文字数的にも)

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顔をしかめそうな最後の階段

 

タイトルでは、うまいこと書きたくてりょうしんなんて言葉つけましたが、矢筈岳は私から見て良心的な山ではありませんでした。

諸正岳あっての良心登山です。ワンマンチームです。

 

息を切らしつつも何とか山頂へと辿り着きました。

 

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桜島から煙があがっていますね

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三重嶽や八重山でしょうか?

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甑島と海が見えました

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登頂記念

 

山頂には愛宕神社の小さなお社がありました。

100円を捧げます。

健康祈願をしました。

 

こちらの山頂にはベンチがありましたので、景色を楽しみながら水分補給をしました。

低山ながらに体力を使いました。2000m級の山を縦走する登山家は半端ない体力の持ち主なのでしょうね。今の私にはそこまで至ろうという考えは出ませんでした。

 

下山して林道の入り口に着いた私は看板を見つけました。

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優しい文字です

良い体験でした。

ありがとうございました。